本好きプチFIREのゆるいブログ

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サードドア 精神的資産のふやし方 アレックス・バナヤン/著 東洋経済新聞 レビュー

 この本は、(「考える技術」と「地頭力」がいっきに身につく東大思考 西岡壱誠/著 東洋経済新報社)という本の中で、「特にお薦め」ということでしたので、図書館で借りて読んでみました。 

 イランから移民してきた父母を持つ著者が、大学1年生の時、あの手この手を使って、有名人に近づきインタビューをするといったものです。勿論、無名の大学生に有名人がそう簡単にインタビューに応じる訳はありません。著者は、有名人を知ってそうな人に近づき、仲良くなり、方法を練り、有名人の関係者などにアプローチしたりして、何名かからインタビューに応じでもらいます。
 
 何回断られても方法を変えていく様は、過去の天才達が辿った道のように思います。飽くことなき挑戦ですね。「自分ではここまではやれないな」というのが正直な感想です。
 が、その中でも共鳴点があるとすれば、著者は断られるのに慣れることはなかったということ。断られるとやはりメンタルがやられるようです。が、自分と違うのは、それでもめげなかったっということでしょう。七転び八起きを地でいったような人ですね。

 多分、好きなんでしょうね。こうやって挑戦していくことが。メンターを見つけて方法を練る。そして、アプローチする。改善を考え、またアプローチする。そして自信を積み上げていく。好きだからこそ続けられたように思うのです。
 
 サードドアというのは、普通の方法ではなしえないことをやるということ。
 コンサート会場に入るのには、メインのドアから並んで入ります。これが普通で、第一のドアです。が、VIPに専用口があり、そこから入場できます。これが第二のドアですね。
 
 サードドアは知恵と根気のドアということでしょう。最初のドアからは入れればいいのですが、満員で入れない可能性があります。第二のドアは限られた人しか入れません。そういう意味では、万人に開かれたドアということが言いたいのかもしれません。

 この本の著者は、その後でアメリカでかなりの有名人になったようです。私はこの本を読むまで全く知らなかったのですが。
 さて、著者は既にインタビューを受ける立場になっていると思います。以前の著者のように無名な人がインタビューしたいとアプローチしてきた時、果たしてどういった対応をするのでしょうか。きっと、著者と同じようにサードドアを通ってこなければ、インタビューを受けないのでしょうね。

 ちなみにこの本は450ページありますので、それなりにボリュームのありますが、平易な訳となっていますので、そんな時間をかけなくても読めると思います。