株式投資初心者にアドバイスするとしたら（７）＜シミュレーションをしよう⑤＞

３．エントリー／エグジットするタイミングを決める。

　次に、いつ相場にエントリーして、いつエグジットするのか（どこで利益を確定するのか、もしくは損が出ていればどこで損切りをするのか）といったこと決める必要があります。

　たいてい株式投資の本は、銘柄を購入するタイミングよりも売却するタイミングの方が難しいと書かれています。
　これは本当だと思いますね。個人的には購入するタイミングも難しいと思いますので、売却するタイミングの方が「より難しい」と言えるのではないかと思いますが。

　購入・売却するタイミング。特に売却する時は、利確するのか、それとも損切するのかによって、一概には言えないところがあります。初心者向けの本にも記載されている筈なので、それらを参考に自分なりのシナリオをシミュレーションの間に構築してくといいでしょう。

４．どのくらいの期間シミュレーションするか

　大体 相場というものは、上がるにせよ下がるにせよ、自分の思っている方向には行きません。そうすると、１～３ヵ月くらいは実施した方がいいかなと思います。それも過去チャートを見るだけではなく、実際の相場を見ながら実施した方がいいと思います。そして、利益が出たらどのタイミングで利確をするのか、損が出てしまったらどのタイミングで損切りするのか等、実際に即した形で進めた方がいいかと思います。

　実際にお金を投入すると、購入した銘柄が上がっていれば、「まだ上がる、まだ上がる」と思うし、逆に下がってしまうと、「もうすぐ下げ止まる、さげ止まる」と思ってしまうのものです。
　シミュレーションですと、あまりそういう風な感情にはならないので、実態とそぐわないという部分も無きにしもあらずなのですが、冷静な目を養うのにちょうどいいかと思います。