本好きプチFIREのゆるいブログ

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書くことについて スティーブン・キング/著 小学館文庫 レビュー(2)

 経済評論家の加谷珪一さんは、「あなたの財布に奇跡が起こるお金の習慣(かんき出版)」の中で、「成果を上げた人のアドバイスは確信部分に近づくにつれて、身も蓋もないものになっていくが、それを愚直に行動する」と書かれています。
 著者の「作家になりたければ、たくさん読み、たくさん書く」というアドバイスはまさしくそれではないかと思うのです。

 これは別に作家に限らず、どのことにも言えることではあります。自分が成りたいものがあれば、ただひたむきに努力していくということですね。

 我々はそれなりに努力しても結果が着いてこないと、「この方法は合っているのだろうか?」とか、「このままでいいのだろうか?」とか、迷うことがしばしばあります。そこの見極めは確かに難しいのですが、著者は高校の教師をしながら、ひたすら出版社に原稿を送り続けたようです(アレックス・バナヤンみたいですね)。現実に片方の足を入れながら、もう一方の足は夢の世界に踏み込んでいたんですね。
 そういう生活を送ることが出来たのは、多分、楽観的な性格だったのではないかと思いますし、奥さんの理解もあったようです。勿論、書くことが好きだったのでしょう。だから、続けることができた。本文からは、売れない頃の悲壮感のようなものは感じられません(私が鈍感なせいかもしれませんが)。
 ある意味、自己実現する方法を書いた本という読み方をすれば、私のように勘違いしても読み通せる本であるように思います。