本好きプチFIREのゆるいブログ

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アンガーマネジメント 見るだけノート 安藤俊介/著 宝島社 レビュー(2)

 怒りを対処する方法は2つあると著者は言います。
 一つ目は長期的な方法(体質改善)、二つ目は短期的な方法(対処療法=スキル)です。
 どちらか一方だけやっていくということではなく、両方実践していくということです。花粉症に例えると、「花粉症にかかりにくい体質にする」のが長期的な方法、「目薬や飲み薬、またはマスクによって花粉症の症状を弱める」といったものが短期的な方法になるのかと思います。

1.長期的な方法

 で、長期的な方法ですが、自分の怒りを分析して怒らないような考え方にしていくというものです。
 人は、「許せるもの」、「まぁ、許せるもの」、「許せないもの」があります。そして、「許せるもの」や「まぁ、許せるもの」の範囲を広げていき、「許せないもの」の範囲を狭めていくということです。
 具体的には、怒ったことを記すアンガーログを推奨しています。アンガーログを書いていくと、自分の怒りを可視化できますので、どういう場面で怒るのかが分かります(大体、その人固有の怒りのパターンというのがあるのですね)。そして、「許せるもの」や「まぁ、許せるもの」の範囲を広げていく努力をしていくということです。
 ただ、アンガーログだけをつけていくと、怒りばかりに目が行ってしまうので、同時にハッピーログをつけていくことを推奨しています。

 これは地道な作業になりますね。本気でやらないとなかなかできないようにも思いますが、企業講習等でもお話ししている内容ですので、効果はあると思いました。

 (続きます)