本好きプチFIREのゆるいブログ

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生き残る判断 生き残れない行動 アマンダ・リプリー/著 光文社 レビュー(1)

 今回のレビューは、「生き残る判断 生き残れない行動」です。この本は、【すべての知識を「20字」でまとめる 紙1枚!独学法】に記載されていたものです。この本の著者の浅田すぐるさんが研修か何かでワーク用に使ったようです。私自身、20字でまとめるつもりはないのですが、ワーク用に使ったということで興味を持ち、図書館から借りて読んでみました。

 まずは分量が凄い。約380ページあり、それも普通のフォントより小さめです。1ページ約40文字×18行=720字あります。これを20字でまとめようとするのは相当至難な業ですね。浅田さんがこの本を選んだ理由が分かりました。もっとも、私はそこまでするつもりはありませんので、ゆるくレビューを書いていきます。

 この本は、大災害やテロに出くわしながら、何が生死を分けたのかをまとめた本です。きっかけは、やはり9.11ですね。そして、9.11だけではなく、米国を中心に起きた様々な大災害やテロを題材に扱っています。災害って(災害だけではないのでしょうが)、自分に関係ないものや遠くで起きたものは、どんなに酷いものでも、時間とともに忘れてしまいますね。これが(私だけはなく、多かれ少なかれ人の習性だとしたら)、災害が起きた時、同じ過ちを繰り返す理由なのではないのかなと思いました。

 そして、著者はタイム誌のライターだけあって、描写に優れており、丁寧に書かれてます。また、自らも大災害の訓練に参加しながら、被害者の気持ちに近づこうとしていること、被害者に3~5年もかけてインタビューをしその心に近づこうとしていることも好感が持てます。出版された時、賛辞が起こったというのも頷けるところですね。

(続きます)