本好きプチFIREのゆるいブログ

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地図で読むアメリカ ジェームズ・M・バーダマン/著 朝日新聞出版 レビュー(3)

 日本でも地域による特徴を一言で言い現わすのは難しく、ましてや一回読んだ国の10の地域の特徴をとても覚えられません。

 その中で記憶に残ったことを記すと、

1.地域間の経済的な差が激しい

 アメリカは地域による経済的な差が激しいですね。何となくですが、東海岸部はエリート、西海岸部もエリート、その間に挟まった中央部は農耕などが主流という、あまりにもいい加減なイメージを持っていたのですが、ウェストバージニア州を中心としたアパラチア山脈の地域、南部地域に属する、アーカンソー州ルイジアナ州ミシシッピ州は、貧困率が高いようです。

 それは、土地が痩せているからとか、あるいは企業誘致のため最低賃金を低くしたり税金を安くしたりする一方、福祉や教育には金をかけないとかいったようなものだったりします。自然条件はしようがないものの、最低賃金や税金などは州政府が決められるものですから、改善の余地があると思うんですけどね。これらはもう少し突っ込んでいかないと分からないところではあります。

2.不法移民の問題

 メキシコとの国境を接する、カリフォルニア州アリゾナ州ニューメキシコ州テキサス州中南米からの不法移民に悩まされています。これは、日本でも報道されていましたので、度々耳にしておりましたが、少し根深いのが、これらの不法移民を安い労働力として使用している企業がいることです。治安だけではなく、お金が絡み合っているので、一筋縄ではいかないでしょうね。

 お金が絡むということは、利害関係が絡んできますよね。そして、民族や宗教も絡んできますので、アメリカのこれらの問題は難しい問題にならざるを得ないと思いました。