本好きプチFIREのゆるいブログ

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地図で読むアメリカ ジェームズ・M・バーダマン/著 朝日新聞出版 レビュー(2)

 宗教と聞くと、あまり宗教に詳しくない私のようなものだと、「キリスト教ユダヤ教でしょ」と思うのですが、キリスト教でも、カソリックプロテスタントがありますね。このあたりは私でも認識しているのですが、プロテスタントでも、バブティスト派、メソジスト派ルター派など聞き覚えのある宗派のほか、改革派教会、聖公会セブンスデー・アドベンチスト教会、ホーリネス教会、ペンテコステ教会、ディサイプルスなどがあるようです(一部Wikipedia抜粋)。また、アメリカ発祥の異端としては、末日聖徒イエス キリスト教会(モルモン教)もありますね。 

 ちょっと脱線しますが、「アメリカ」と聞くとキリスト教は信仰していても先進国ですので、「あまり原理主義に走らないのではないか」と思っていたのですが、地域によってはそのようなこともなく、ケンタッキー州には「アンサーズ・イン・ジェネシス」という宗教団体が、創世記を文字通り解釈して、ノアの箱舟を再建したとのこと。約170mに及ぶ長さの箱舟の建造に1億ドル(約110億円)かけたそうです(びっくり!)。創世記に基づく解釈は「創造説」と呼ばれ、公立学校の教科書にも影響を与えているというのですから、「アメリカ」と言っても一つでないことが良く分かります。

 そして、これらがモザイクように絡みあって国家を形成しております。少し丁寧な言い方をすれば、まさしく「多様性の国なのだな」と言ったところでしょうか。

 (続きます)