本好きプチFIREのゆるいブログ

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株式投資初心者にアドバイスするとしたら(4)<シミュレーションをしよう②>

 シミュレーションして儲かったりすると、どうしても「実際に投資していれば利益が出ていたのに」という心理が働きがちです。もう「儲かる」が前提になっているんですね。「株式投資の概略も分かった、銘柄情報もチェックした、その銘柄のテクニカル分析、ファンダメンタルズ分析もとりあえずやってみた」とすると、そこから選んだものですから、「この銘柄が上がらない訳がない」と思い込んでしまうんですね。
 それで上がれば良いのでしょうが、銘柄が上がる上がらないは、それらだけで決まらず、景気動向アメリカの市場動向、為替、地政学、個別のサプライズによっても起こります。勿論、そういうものも視野に入れているのでしょうが、初心者の場合なかなか目が届かないのが現状です。

 また、初心者は損切りがうまくできません。自分の貴重なお金で取引をしているものですから、損を出すことにかなりの抵抗感を覚えるのです。そして、自分の都合の良い理屈を出してしまいます。「業績は悪くない。もうすぐ上がる」と。そうこうしているうちに、マイナス5%がマイナス10%。マイナス10%がマイナス15%と下がっていき、気がついた時には半分近く下がってしまい、塩漬けするより他ない状態になってしまいます。
 そうすると、また資金が出来て投資をする時、損を取り返すような無理な取引をしていまいがちです。

 勿論、儲けるためにやっているのですから、儲かりそうな銘柄を買うのは当たり前なのですが、そうはならないかもしれないということをしっかり身につける為にも、シミュレーションをすることをお薦めします。

 (続きます)